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トース土を使用した新しい路盤材料のご紹介

●環境に優しい路盤材料の重要性
都市開発や道路整備において、環境への配慮はますます重要になっています。当社が製造した**N23-ATTAC(トース土)**を使用した路盤材料は、道路の耐久性を向上させるだけでなく、環境に優しい特性も兼ね備えています。今回は、長浜市様発注の都市計画道路地福寺神照線の整備工事にて、この材料がどのように活用されているのかを紹介します。
●N23-ATTAC(トース土)路盤材料とは?
トース土は、土や砕石に添加物を配合し、細粒分を単粒構造から団粒構造に変化させた特別な材料です。団粒化によって、トース土は以下の特性を持つようになります:

透水性(水はけ):水が素早く地中に浸透するため、豪雨時の一時的な水流出を抑えることができます。

保水性(水持ち):降った雨を地中に保持し、乾燥時の水分供給を助ける効果があります。

このような特性により、トース土は道路建設において非常に有効な材料となります。
●流出抑制の効果:雨水の流出を抑え、環境への負担を軽減
都市化が進む中で、雨水の一時的な流出抑制は重要な課題です。流出抑制とは、降った雨水を一時的に地中に溜めたり、浸透させたりすることで、下水道や河川に過剰な水が一気に流出しないようにする手法です。

**N23-ATTAC(トース土)**を使用することで、降雨時に雨水が迅速に地中に浸透し、側溝や下水道への水流出を抑制します。これにより、都市部での水害リスクが軽減されるとともに、都市の排水能力を超える降水量に対応するための重要な手段となります。
●暑熱緩和効果:気化熱による温度上昇抑制
また、トース土は単に水を浸透させるだけでなく、保水性を活かした暑熱緩和効果も期待されています。降った雨が蒸発するときの気化熱により、地表面の温度上昇が抑制され、都市部でよく問題となるヒートアイランド現象を和らげる効果が期待できます。

この暑熱緩和対策は、都市環境の快適さを向上させるだけでなく、省エネルギーや環境保護にも貢献します。
●長浜市様発注の都市計画道路地福寺神照線の取り組み
今回、N23-ATTAC(トース土)は、長浜市様発注の都市計画道路地福寺神照線の整備工事において、一部路盤材料として使用されました。このプロジェクトでは、トース土の環境効果を最大限に活用し、地域のインフラ整備において重要な役割を果たしています。
●持続可能な都市づくりに向けて
**N23-ATTAC(トース土)**は、道路建設における新しい可能性を切り開いています。流出抑制と暑熱緩和効果を兼ね備えたこの材料は、都市部での水害リスクを減らし、環境への配慮も忘れない持続可能なインフラの実現をサポートします。今後も、より多くの都市計画や道路整備において、この技術を活用していくことが期待されます。
●お知らせ:次回プロジェクトでの活用予定
今後も、**N23-ATTAC(トース土)**を活用したプロジェクトが増えていく予定です。次回のプロジェクトでの導入予定や、その他の新技術に関するお知らせも随時ご紹介していきますので、ぜひチェックしてください!

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